アブシンベル小神殿
大神殿の隣に位置する小神殿はラムセス2世が王妃ネフェルタリのために建設したとされる。ラムセス2世がこのヌビア地方を征服した時のこの地を支配していた王の娘であったのがネフェルタリだ。その娘をラムセス2世が妃として迎えた。数多くの妻たちの中でも彼が最も愛した妻として古代エジプト史でも有名で、数多くのレリーフやパピルスなどにも描かれている。神殿の正面にはラムセス2世とネフェルタリが並んで立っている様は、いかに王が妻を愛していたかが偲ばれる。この二つの神殿では毎晩、幻想的にライトアップされる「音と光のショー」が繰り広げられ観光客たちを楽しませてくれる。