プリンスエドワード島(PEI)ってどこにあるの?
プリンスエドワード島はカナダ東部、大西洋に連なるセントローレンス湾の側に浮かぶ東西に約200キロと翼を広げたような細長い形で、「赤毛のアン」で有名な島です。面積は四国の約3分の1、愛媛県とほぼ同じ大きさで、緯度は北海道の稚内とほぼ同じ位置です。
PEIへご旅行するにあたって事前に知っておきたい便利な情報を
専門店ならではの視点で集めてみました。
お客様から多くお問合せをいただくご質問や、スタッフが実際に現地調査をして収集した
生の情報になります。(2020年7月更新)
プリンスエドワード島はカナダ東部、大西洋に連なるセントローレンス湾の側に浮かぶ東西に約200キロと翼を広げたような細長い形で、「赤毛のアン」で有名な島です。面積は四国の約3分の1、愛媛県とほぼ同じ大きさで、緯度は北海道の稚内とほぼ同じ位置です。
数千年前、先住民族ミックマック族(Mi`kmaq)がプリンスエドワード島に暮らしていました。その後、ヨーロッパからの入植が始まったのは16世紀中ごろと言われます。島に現存するAcadian(アカディアン)と呼ばれる人たちはフランス系移民の子孫です。フランスの探検家ジャック・カルティエ(Jaques Cartier)は「セントジョン島」と名付けましたが、その後、英仏戦争を経てイギリス軍により占領。1798年、イギリスのビクトリア女王の父プリンスエドワードにちなんで「プリンスエドワード島」(Prince Edward Island)と名付けられ、現在に至ります。
カナダの人々はプリンスエドワード島のことを略して「PEI」と呼んでいます。面積のわりに島民はわずか14万人余りと豊かな自然に恵まれ、のんびりとした田舎の島となります。平坦な丘陵地が特徴で山のないPEIは「セントローレンス湾の庭園」とも呼ばれ、季節の花々が島中を美しく彩ります。
「赤毛のアン」の作中、アンが初めてPEIを訪れた時「どうして土が赤いのかしら?」と不思議に思ったとあるように、赤土がいたるところに見られます。これは、島全体が鉄分を多く含んだ柔らかい砂岩で覆われていて、その鉄分が酸化して土が赤く見えるのです。
プリンスエドワード島はカナダで最も面積の小さな州で、州都は島のほぼ中央の海岸沿いにあるシャーロットタウン(Charlottetown)です。シャーロットタウンは人口3万人あまりで政治、経済の中心であり、1864年、カナダ建国の会議が行われた歴史ある街としても知られており、「カナダ誕生の地」(Birth Place of Canada)とも呼ばれています。会議が行われた「Province House」はシャーロットタウンの中心にあり、観光スポットとなっています。街の名前の由来は英国王ジョージ3世の妻シャーロット(Charlotte)から付けられています。
島の主な産業は農業と漁業です。農業の特産物はじゃがいもで、小説「赤毛のアン」の登場人物のひとり、マシュウもじゃがいもを栽培していたように島のいたるところにじゃがいも畑があります。カナダで消費するじゃがいもの約25%がPEIで生産しています。
漁業ではセントローレンス湾で獲れる豊富な海の幸に恵まれ、ロブスターやオイスター、ムール貝が有名です。特にPEI産のムール貝は良質とされ、北米で消費されるムール貝の80%はPEI産です。PEIへご旅行の際、現地のレストランで是非ご賞味ください。
島で最も人気の日本語ツアー「アンツアー」にご参加の場合はロブスターが1匹まるごと食べられるランチ付(夏スケジュールの場合のみ)。
伝統工芸ではキルトが有名です。手作りのカラフルな色のかわいいキルトはの温かみある素敵なものばかり。自分なりのお気に入りを見つけて、おみやげにいかがでしょうか。
最近では科学技術にも力をいれ、「航空産業」は島の重要な産業のひとつになっています。またプリンスエドワード島大学(UPEI)やホーランドカレッジ(Holland Collage)などカナダでもトップ10に数えられるような学術機関があります。